7月27日(木)〜28日(金)  鳥海山遠征(ツーリング編)

 5年ぶりの「みちのく一人旅」 勤続20周年の休暇は1週間。
月、火と家で過ごした私は水曜の夜に旅立ちました。

 
南越谷 22:43 〜 大宮 23:43 『ム-ンライトえちご』 4:51 新潟 4:56
〜 5:49 村上 6:00(バス振替)7:15 あつみ温泉 8:25 〜 9:30 酒田 9:38 〜 10:16 象潟着 …

秋田は遠い!


7月27日(木)   象潟(秋田県)〜鳥海ブルーライン(往復)〜象潟〜にかほ〜矢島   走行距離 93.7`

 朝4:51新潟着。向かいにいる白新線の快速に乗換える。今回はやたら乗換が多くこのあと村上(振替バス)、
羽越本線のあつみ温泉、酒田と寝るヒマが無い。
 酒田を過ぎると鳥海山が車窓に見えてくる。10:16越谷を出て12時間ちょうどで象潟到着。やっと走れる♪

 天気はピーカン。でも湿気がなく風は涼しい。自転車を組立ててるとタクシーの運ちゃんが話しかけてくる
いつもの地方輪行パターン。輪行袋等荷物をロッカーに預けて11:10に象潟を出発

輪行と言ったらキリンでしょう

ローカル線では輪行袋も楽に置けます

羽越本線、酒田を過ぎた車窓から

象潟駅ホームからの鳥海山

厳重に梱包しました

さあ、出発!

あの山の5合目までこれから登ります

 ブルーラインを走るのは実に23年振り。前回は濃霧の中、キャンピング車だったけど今回はロードレーサーで天気は晴れ!
軽快な山走りが期待できそうです。国道7号を左折したらもう目の前は鳥海山。ゆるい坂を上るに連れて象潟の街や
日本海に浮かぶ飛島が見えてきます。風は乾いていて思ったより暑くなく最高のロケーションです。

昔は有料道路だったけど今は県道

左に曲がると上りが始まる

日本海が見えてきた

まだ勾配は緩め。5%くらい

 鳥海高原に行く道から右に分かれて一度下ったら名曽の滝。ここからいよいよ山腹を登ります。林間に入ったら
「風がない」陽射しが強いのでこれには参りました。日陰を伝いながら時々出て来る10%をこなします。

 冬の間大雪が降るせいか道は思ったより荒れていて、大きな穴があちこちに。でも上るにつれて山頂の雲もとれて
全景が見えてきました。

この日は秋田のあちこちで熊が車にぶつかったそうです

この「840m」が過ぎるとすぐ次の「740m」…

山頂の雲がとれてきた

象潟の街を遠望する

 標高500mを過ぎるとさすがに涼しくなってきて、木陰がなくても苦になりません。時々振り返ると道が日本海に
落ちていくよう。この感覚はなかなか他では味わえません。似たような感じは長崎の島原・雲仙あたりかな。

これずっと10%…

下りは海に向かって

なんか上るにつれてキツくなるんですが…

標高800m。ここまで上ってきました
 
 最初は夜行であまり眠ってなかったのでツラかったけど、前は山、後ろは海の絶景に元気が出てきました
おまけに今日は木曜日。夏休みとは言え、車は数えるほどしか走ってません。
これを「爽快」と言わずして。

左の方が頂上の鉾立


鳥海山頂が見えてきた。頂上まで1`

さすが霊峰。すごい迫力です

 13:20鉾立着。 象潟からここまで22キロ 走行時間は1時間43分。あとは写真撮ってた時間(笑)

 本当なら山形側に下って吹浦に下りて海岸線を象潟に戻るつもりだったけど、思ったより疲れているので
(なにしろ寝てない)ここから折り返すことにしました。

鉾立から見た象潟。標高差1,100m

お約束。頂上での写真

 路面の穴をよけながら海に向かって下ってゆきます。最高65キロ。30分で象潟到着

 補助食を結構食べたのでこのまま矢島に向かうことにしました。ロッカーでデイパックを受け取り、まず「道の駅象潟」に
立ち寄り。ここは温泉にも入れるので車で来たときの基地に最高です。ここで名物岩牡蠣を賞味。牡蠣好きの私には
堪えられません♪

道の駅象潟。海が見える温泉もあります

岩牡蠣 400円也 美味かった…
 
ここからはなるべく国道7号を避けて金浦〜芦田〜にかほと海沿いの小道をつないで走ります。これぞ自転車ならでは。
ちいさな集落をすり抜けるとそこには生活が見えてきます。

 西目から内陸に向かい、鮎川で由利高原鉄道と合流。ここから国道108号を18`走ればいよいよ宿泊地矢島です。

金浦への小道

この辺は風力発電の推進地区

日本海

由利高原鉄道 鮎川駅付近からの鳥海山

 さすがに暑くなってきた中、最後の力で矢島に向かいます。今日はどこからも鳥海山が望めました。秋田は昨日も雨
だったらしく、地元の人もこんなに見えるのは久しぶりとのこと。ついてました。

 由利の町を過ぎると、あと少し。小さな上りを越えると子吉川に沿って矢島の街が見えてきました。これから3日間
お世話になります。

由利町内。矢島まで6`

矢島が見えてきました

一日中見えていた鳥海山

午後5時。到着

 午後5時、矢島到着。

 こじんまりした街で人があまりいません。街の中を一周してからお世話になる「錦旅館」にチェックイン。今夜の客は私
だけですが、すでに4台、自転車だけ着いています。さすがに2日前に入るのは珍しいとのこと。私もそう思います

 風呂に入って、Aコープで明日の朝飯やアクエリ2L(思えばこれがよかった)を買ってから夕食を食べに出かけます。

 駅の横にある居酒屋「千」に入るとマスターとおばあちゃんに迎えられました。カウンターで馬刺しと生○〜ルで乾杯!
このために走ってきた! 嬉しがってたら地元のおっさん達がおいでおいでをしてる。埼玉からだといったらまあ飲め。
自転車乗りだと言ったらもっと飲め…

 気がついたらマスターのギターでおっさん達と肩組んでフォークを歌ってました。

 どうやって宿に帰ったんだろう?

7月28日(金)
 夕べは飲み過ぎた様で勘定を払ったあとの記憶がない…。騒がなかったか宿のばーちゃんに聞くと大丈夫だと言う
ことで一安心。おまけに戸締まりもちゃんとしてあったそうです(笑)

 当然ものすごい二日酔い。自転車乗って汗出して治そうと思ったら「雨」が振り出す。どうも本降りですなこりゃ。
本日は自転車なしを決定。

 床屋行ったり、街の史跡を見たり、高校野球の練習見たり、宿のばーちゃんとしゃべったりのんびりした一日でした。

 夕方、本日唯一の自転車乗り、なんと愛媛から来たS田さんが到着。ピナレロのプリンスSLに軽量ホイール。
聞けばチャンピオンクラスとのことでした。頭が高い!

 夕食のあたりからやけに汗が出てきて二日酔いの続きかと思ってたら37度2分。夕べは気温20度くらいだったのに
薄着で飲みに出かけたツケがきたようです。これで走れなけりゃただの○ホ(泣)
夜中にかけてさらに熱は上がり買っておいたアクエリ2Lを飲みながら、汗だくの眠れない夜を過ごしたのでした。
 
 レース編@に続く
inserted by FC2 system